会社を辞めて転職という決断。ある40代男性の実話。

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私は10年間勤めていた会社を退職し再就職するにあたって、様々なことにぶつかり、悩み、考えました。

 

今から「退職」から「転職」という結論に達するまでの行動と心境、手法について綴ります。

会社を辞めたいけど決断に踏み切れられない人は、こんな事例があるということをご覧いただければ幸いです。

 

 

 

きっかけは心の病と関係ないところから

仕事中に捻挫をしたことにより、療養のため会社を休んでいました。

休み始めてから6日、捻挫の痛みも和らいできたので、翌日より出勤すると上司に電話で伝えました。

いよいよ、明日から一週間ぶりの出勤です。

夜11時に床に就きましたが、胸騒ぎが止まりません。

胸騒ぎの理由は漠然としてもやもやとして、特定した理由に対してのことではありません。

ようやく眠りに就いたものの睡眠は浅く、何回も目を覚めては手元の時計を見ることを繰り返していました。

覚えている範囲では2時過ぎ、3時丁度、4時40分、5時過ぎ、5時30分、6時、6時40分。

起きる度、会社に関する夢を繰り返し見ていたことを漠然と覚えていました。

 

①今日から会社に行かなければならないと強く意識していたのも覚えている。

②それと同時に、今まで休んでしまってことについて、会社の人間に顔を合わせることへの恐れ。

 

自分の中で、この夜の出来事を上記の2点に結論付けました。

とにかく、時間が過ぎてゆくことが辛く感じたのです。

7時に起床予定でしたが、6時40分の段階で起床しました。

上記の②の思いが強くなりつつありましたが、通常どおり支度をして7時10分に家を出て、7時18分発の職場へ向かう電車に乗りました。

 

 

会社の最寄り駅に着いたはいいものの…

電車はいつも通り満員でしたが座ることが出来たので、ぎゅっと目をつぶっていました。

下車駅が近づくにつれて、今まで休んでしまってたことについて、会社の人間に顔を合わせることへの恐怖が一層強くなりました。

それに加えて、

 

  • 会社へ向かうことへの恐怖感
  • 繁忙期に長い間休んだことに対する、自分に対する失望
  • 自分の弱さに対しての呵責(いつも自分はそうなんだ)

 

この3つの思いが心の中でむくむくと湧き上がりました。

しかし今日は何が何でも出勤せねばならないと、ネガティブな気持ちを掻き消しながら会社の最寄り駅を降りました。

 

時刻は7時43分でした。

 

大量の乗降客でごった返す駅の階段を降りるとき、捻挫を起こした右足首を捻らせて転倒してしまいましたが、足首自体のダメージはありませんでした。

しかし、自分の体が完全ではないという思いが生じた瞬間に、奮い立たせていた気持ちが萎えてしまい、抑えつけていたネガティブな気持ちが一気に増幅されてしまい、動悸が激しくなって胸が苦しくなりました。

ひとまず駅の喫煙コーナーのベンチに座り煙草を吸いながら、混乱している状況を抜け出さねばと気持ちを落ち着かせました。

 

会社に対する恐怖感と、今日は絶対に行かなければならないという正反対の気持ちが心の中で衝突を続けており、煙草を切れ間なく吸い続けました。

 

時計を見ると8時10分、定時の出勤時間の8時30分まで残り20分です。

無断欠勤は絶対に避けなければならないので会社へ連絡しようと思いましたが、会社に対しての恐怖心で電話をすることさえ躊躇していました。

そうこうしているうちに始業時刻直前の8時25分です。

 

8時28分、電話をしたのは妻に対してでした。

 

自分自身と会社の問題だったと認識していたので、妻に電話することもためらいましたが、今の自分自身の状況を聞いてほしいという気持ちが募りいてもたってもいられなくなったのです。

「大丈夫なの?」

という妻の質問に、私は

「大丈夫」

と答えて電話を切りましたが、ちっとも大丈夫ではありません。

意を決して8時32分、会社には電話せずに上司の携帯に電話しました。

最寄り駅にいることと、遅刻することを伝えると上司は叱責もせず了承しました。

その後30分程、駅前のファーストフードでコーヒーを飲みました。

駅に着いた直後の心の葛藤は幾分か落ち着いてきましたが、今度はこんな自分が情けないという自己否定の気持ちが増幅しました。

しばらく、その後も会社に向かいたい思いと、駄目だという思いが交錯していましたが、遂にもう駄目だという思いしかなくなりました。

 

9時30分頃、出勤を諦めて自宅に戻る電車に乗りました。

 

家に戻ると、本来ならば出勤した筈の妻がいました。

妻はきっと私が帰って来ると思っていたようです。

この状況は個人自身で解決できそうにないから、心療内科に行かないかというアドバイスを妻から提案され、私もそれに賛同しました。

自分自身が見えなくなって、何をするべきか分からないのは自分でも認識していました。

 

その後の自分、そして退職

心療内科に通い3ヶ月の自宅療養の診断書が出て休職に入りました。

この件にしてもそうでしたが、今まで自分は仕事ができないのは自分が悪いと断罪させ、自分の心との整合性を図ってたのです。

 

受け入れてもいい部分、改善すべき部分を一元化してしまい、考え方が極端になっていたのです。

 

しかしこの時はじめて、自分に対する自己否定や自己の低評価を終わらせて、もう少し自分に対する信頼感が欲しいと思ったのです。

休職の間、もう少し気持ちにニュートラルな部分があってもいいことに気付き始めました。

自分の強い主観(思いこみ)で物事を判断することを辞めると、弱い心の側面を素直に受け入れることができる事にこの歳になって気づいたのです。

 

この自宅療養の期間は自分自身と向かい合うのに、とても良い機会でした。

休職が終わり会社に復帰しようとしました。

しかし、この会社でまた自分が休職前の心が擦り切れてボロボロになる状態に戻ったら、今度は更にこじらせてしまうことは容易に想像できました。

 

 

とった行動は齢40にして、復職ではなく転職でした。

 

 

自己パーソナルに対する認識

基本的に目前の仕事に対する責任感は強いと自負しています。

社会経験もそれなりにあることから、優先順位を理解して仕事処理は出来るとも思っています。

元々、順位の付け方や段取りといった作業は苦手でしたが、20年間の仕事の経験から本質的な手順をとると手法というものを身に着けていったのです。

ただ、イレギュラーな事態になると注意力散漫(テンパる)になるという短所もありました。

また、管理という立場になった時に、人の割り振りや指示が下手ということも自分自身で認識していました。

人から依頼や指示を貰うことは全然苦にも思いませんが、自分が人に対して仕事を依頼するときは遠慮してしまうという自分自身の性格もよく理解していました。

自分に対して不利益、不都合な状況(例えば自分のせいではない)であっても、その事に対する反論はせず、自分自身で心の中に飲み込んで我慢することで納得させていました。

思えばそれの繰り返しで、常に自分自身に対して嘘をついていたのです。

 

  • 社会人経験にのっとった本質を極める優先順位付け(長所)
  • イレギュラーででる注意力の散漫さ(短所)
  • 指示割り振りの甘さ(短所)

 

客観的なパーソナルを把握し、強みを伸ばし弱みを克服できれば40という年齢でも転職は十分に可能なのではないか?

内面を見つめ過ぎてしまうという自分の性格を逆手にとり、自分に市場価値をみいだしてくれる会社を探す旅に出かけます。

 

 

40代の自分に真剣に向き合ってくれる転職サイトに出会う

この年令から、我が一力だけで転職を成功させることができないのは重々承知していました。

自分自身の客観的な判断がいくらできていても、それを紐付けてくれる第3者のチカラは絶対的に必要だとも認識していました。

 

私が使ったのはリクルートエージェントです。

当時からイケイケな社風のイメージが強いリクルートをあえて選んだのには理由があります。

案件を一番多く抱えた老舗の転職エージェントだったからです。

40代の転職ということもあり、あれこれワガママを言う訳にはいかないと判断したのです。

ただ一点だけこだわりがありました。

 

規模が小さくても、自分の強みを活かせて世の中に影響を与えている会社に就職したい。それが俺の今のやりたいことの全てだ。

 

こうしてターゲットを絞ったため、必然的に案件を多く抱えるエージェントを選ぶ事になったのです。

結果論とはいえ、これが成功に至ります。

 

リクルートエージェントのコンサルタントに私の熱意が伝わったのか、企業に評価される自分の強みは何か、徹底的に棚卸ししてくれました。

稚拙な職歴とは言え、過去の実績も評価してくれる会社を探してくれ見事内定を獲得するに至ったのです。

 

これはあとあとから聞かされたのですが、企業の求人票に合致していなくても、自分の経験や強みから会社に利益を見いだせる事をアピールできれば40代でも十分に転職できる可能性はある。とのことでした。

 

リクルートエージェントの公式サイト

 

何かの些細なキッカケで、自分の方向性が定まるという事は往々にあります。

自分の場合は休職期間というニュートラルな時間を設けたこと。

本当に心配する妻の支えがあったこと。

この2点でした。

 

自分の稚拙な体験が読者様の参考になれば幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

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